こんにちは、採掘師です。
今回は、証券会社が用意している代用有価証券サービス
を活用して、金融商品として日夜働いてくれているお金にもっと働いてもらう仕組みをご紹介します。
代用有価証券サービスとは
信用取引を行う場合、担保として委託保証金
として現金
を入金してFXや株の取引を行うことができます。
代用有価証券サービスとは、委託保証金
を現金ではなく金融資産(株式・投資信託・ETF等)を担保にして、信用取引ができるようにするサービスになります。
ただし、代用有価証券サービスは現金と異なり、時価総額に対して掛け目
をかけ合わせた金額が評価額となります。
代用有価証券サービスの掛け目率
代用有価証券サービスの掛け目率は、証券会社によって異なってきます。
だいたい、70%〜80%が掛け目率として提示されていることが多いです。
代用有価証券サービスの評価額を求める
代用有価証券サービスの評価額は、下記の計算式で求められます。
評価額 = 現物株価 ✕ 掛け目率
例えば、100万円現物株に対して、掛け目率70%の場合、評価額は70万円
となります。
70万円 = 100万円 ✕ 0.7
代用有価証券サービスを使って、投資効率をあげよう!
ここまでで、代用有価証券サービス
の全体像がイメージできたかと思います。
ここからは、代用有価証券サービスを活用して投資効率を上げる方法をご紹介します。
長期運用の悩み
私は、高配当個別株による長期運用をメインに資産運用を行なっています。
その中で、問題となるのがバイ・アンド・ホールド
による資産の固定化
です。
もともと、配当取得を目的として株式を保有しているため保有している間の資産は流動性を失います。
流動性を失っているため、現金の取得が配当のみとなり、投資している原資を活用することが出なくなる状態が資産の固定化
となります。
固定化された資産である、高配当個別株を更に活用して資産を増やす原動力となるのが、代用有価証券サービス
です。
代用有価証券サービスを使ってFXを行う
代用有価証券サービス
の活用方法は、株の信用取引にも使えますが、私が実践しているのはFXによる運用です。
購入した高配当個別株を、代用有価証券サービスを利用して、FXの担保として運用することができるので、新しいキャッシュフローの仕組みが作ることができます。
投資効率を上げるだけじゃないメリット
代用有価証券サービス
を利用して、FX運用をすることにはいくつかのメリットがあります。
代用有価証券サービスを利用していても配当・優待がもらえる
代用有価証券サービス
を利用しても、特別な手続き不要で配当・優待をもらうことができます。
また、貸株サービスのように証券会社に預けているわけではないので、長期保有特典を取り逃がす心配もありません。
FXのスワップポイントがもらえる
FXでは、スワップポイントと呼ばれるお金をもらうことができます。
通貨ペアの「売り」「買い」によって異なりますが、貸株サービスよりももらえるお金が多いのが特徴です。
配当・スワップポイント、FXの運用益というように複数の資金取得機会を得られるようになる点はメリットとして大きいです。
代用有価証券サービスの注意点
固定化されていた資産の投資効率を上げてくれる有用なサービスではありますが、4つ注意点があります。
株価が下がれば評価額も下がる
代用有価証券サービスの評価額は、前日の株価を基準に決められます。
そのため、株価が下がれば当然、代用有価証券サービスの評価額も下がります。
代用有価証券サービスの評価額が下がることで、FXであれば口座維持率
が低下します。
急激な株価の低下は強制ロスカット
の危険性をはらんでいますので、資金管理には十分注意する必要があります。
追証が発生したとき、保有株が売却される場合がある
代用有価証券サービスを利用している場合、FXの運用で追証が発生すると、追証を解消するために下記の選択を迫られます。
- 現金を入金して、充当する
- 保有株式を売却して、充当する
代用有価証券サービスを利用する場合は、普段異常に追証が発生しないように資金管理を徹底する必要があります。
代用有価証券サービスが受けられない金融資産がある
証券会社によって、代用有価証券サービスの対象となる銘柄や金融資産があります。
例えば、高貸株金利銘柄として保有しているリミックスポイントは代用有価証券サービスの対象外となっているため利用することができません。
また、証券会社によっては投資信託が代用有価証券サービスの対象にならない場合もあります。
まとめ
個人的には、高配当銘柄による長期運用と代用有価証券サービスと併用したFX運用の相乗効果は非常に魅力的だと感じています。
ただし、注意点にも書いている通り通常のFX運用よりも資金管理が重要になりますので、代用有価証券サービスのみで運用するのは危険性が高いです。
そのため、プラスで現金による保証金も入れておくことで、より安全な運用ができるようになります。
代用有価証券サービスを、資産運用の1つの手段として検討してみてはどうでしょうか?